幼児英語教育はやるべきか?6つのメリットと4つのデメリット



当インターナショナル・プリスクール「コスモグローバルキッズ横浜馬車道」においても、多くの保護者の方とお話する機会がありますが、「子どもの時から英語を教える(学ぶ)」ことについては、その方法や必要性など、よく分からないという方も多くいらっしゃいます。

幼児英語教育が子供にもたらす影響、英語を習得する意義、諸外国での英語学習の現状など、様々な点から英語学習を見つめないと、幼児英語教育の必要性についての答えは見えてきません。
実際のところ、幼児英語教育は必要なのでしょうか?


賛否両論それぞれの意見をまとめ、メリットだけを見るのではなく、デメリットも理解し、子どもにとっての幼児英語教育を考えていきます。

 

目次


1. 日本の英語教育の現状は?

幼児英語教育のメリットやデメリットを見ていく前に、まずは日本の英語教育について見ていきます。


昔から相変わらず、英会話スクールは習い事の上位に君臨し続けていますし、英語の書籍も昔からよく売れていますが、英語教育の現状はどうでしょうか。

 

 

1-1. データで見る日本人の英語力

「先進国の中で日本人の英語力は低い」ということがよく言われていますが、実際のところを各英語試験(TOEICとTOEFL)の成績で比較し、見ていきましょう。


 

TOEIC - 48ヶ国中40位

TOEICテスト国別平均スコア(2013年)

参照元:TOEICウェブサイト

 

TOEFL iBT - アジア30カ国中26位

2015年1月から12月の結果を元に算出。
左から、国名、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング、合計点。
 

TOEFL iBT

参照元:Test and Score Data Summary for the TOEFL iBT Tests


各国の受験者数や受験者層、色々な違いがあるため参考程度の比較にはなりますが、英語学習を意識している日本人が多いにも関わらず、それなのに英語力はかなり低いと言えるでしょう。


 

1-2. 英語教育業界の状況

ここでは、「語学ビジネス市場に関する調査結果 2015」(矢野経済研究所)とTOEICの受講者数の増減を元に、英語教育業界と日本人の英語熱の高まりについて見ていきましょう。


 

e-learning と幼児向け英会話教材市場が好調。ソフトウェア市場、通信教育市場、電子辞書市場がいずれも大幅に減少

2013年度から2014年度にかけて拡大した主な成長市場分野は、


・Skype等を利用した「e-learning市場」
・保護者の早期英語教育への関心の高まりの影響を受ける「幼児・子ども向け外国語教室市場」
・富裕層から他の層への広まりが進む幼児英語教育「プリスクール市場」
・これも早期英語教育関連の「幼児向け英会話教材市場」


いずれも前年比110%前後の成長で、英語教育業界はまだまだ成熟しそうにありません。


ちなみに、周辺ビジネスの「語学試験市場」「留学斡旋市場」「通訳・翻訳ビジネス市場」も堅調に拡大しています。


一方で、市場規模が縮小した主な分野は、


・スマホアプリへの移行が進み利用者減少の「電子辞書市場」
・紙媒体を利用して添削を行う「通信教育市場」
・パソコン・ゲーム機向け語学学習「ソフトウェア市場」


となります。いずれも、スマホの普及に影響を受けた感じでしょうか。



 

「プリスクール」とは?

ちなみにこの中で出てくる「プリスクール」というのは、英語だと、、

preschool

a school for children between the ages of about two and five

Oxford Advanced Learner's Dictionary

ということで、およそ2歳頃から5歳までの学校(Wikipediaでは3歳から5歳となっています)。つまり、ただの保育園や幼稚園(国によって定義が変わってくることがあるので、詳細は割愛します。詳しくはPreschool - Wikipediaへ)のことですが、日本で「プリスクール」というと、主に英語で保育を行う施設のことを指します。


当園もこのプリスクールに分類されます。



 

2014年度TOEICテスト受験者数は過去最高更新

TOEIC


TOEIC
 TOEIC


この通り、TOEICテスト(リスニング/リーディング)もそうですが、TOEIC S&W(スピーキング/ライティング)テストの受講者数も増加しており、複数の要因はあるとしても、英語に対しての意識が少しずつ高まっていると見てよいでしょう。



 

1-3. 政府・文部科学省の方針

平成23年度より、小学校において新学習指導要領が全面実施され、第5・第6学年で年間35単位時間の「外国語活動」が必修化されました。

文部科学省HP「小学校外国語活動」より


上記の通り、2011年からすでに小学校での英語学習は少しずつ行われていますが、「2020年には小学校3・4年から英語が外国語活動となり、小学校5・6年からは教科として授業が行われる」とされています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして昨今の外国人観光客増加の盛り上がりのため、国としてもますます英語教育への重視傾向が強まることが予想されます。



 

2. 早期英語教育のメリット

2-1. 生後6ヶ月から始まる「英語耳」

まずはこちらのTEDの動画をごらんください。
※動画上で日本語字幕を表示できます。



この動画にもありますが、言語の習得には臨界期があるため、英語学習が遅くなればなるほど、第2言語としての英語の習得は非常に難しくなります。


「発音の聞き分け」という点でいうと、例えば、「rとlの発音」「子音で終わる単語」の聞き分けといった、日本人が慣れていない音に対しては、早期英語教育が大事になってきます。

この動画でも伝えている通り、6ヶ月の赤ちゃんはすでに外国語の音を学習する能力があり、早期英語教育に効果があるということが分かります。


そもそも、日本語と英語は、使用する周波数帯が異なるため、幼少期に英語に触れたことのない日本人にとっては、英語の音を聞き取ることは非常に大変なのです。


このように、「英語」を聞き分けることが出来る能力を「英語耳」と呼びます。


この「英語耳」や後述の「英語脳」の視点からの日本人にとっての英語に関する記事はこちらをお読み下さい。

【参考記事】大人からじゃもう遅い?日本人が英語を話せない4つの理由


今現在英語の話せない方にとっては暗くなってしまうような記事ですが、やはり、早期英語教育、幼児英語教育というのが、様々な問題を解決してくれるキーとなります。



 

2-2. 日本人には鬼門の「英語脳」

日本語で話す時は日本語で考えて、英語で話す時は英語で考える。英語を英語で理解する。

それを「英語脳」と呼びますが、頭の中で日本語と英語間を翻訳する作業が無いので、淀みなくスムーズに話せます。日本人にとってはこれがかなりの鬼門・・・。なぜなら、英語と日本語はあまりにも違うからです。

【参考記事】大人からじゃもう遅い?日本人が英語を話せない4つの理由

一方で、ヨーロッパの言語と英語は共通点が多く、大規模な「脳内変換」を行うことなく、スムーズに話すことができます。



 

2-3. 英語習得にかかる学習時間の確保

さらにこのデータをご覧ください。


アメリカ国務省の付属機関であるForeign Service Instituteという組織では、組織内で外国語研修を行っているのですが、1973年に「外国語の研修成果と学習時間に関する資料」で以下のように外国語の難易度とそれぞれにおける「日常生活に困らないレベルの語学習得にかかる時間」をまとめています。

グループ1:英語と似た言語(ドイツ語・フランス語など)・・・480時間
グループ2:英語とやや異なる言語(ギリシャ語・ヒンズー語など)・・・720時間
グループ3:英語とかなり異なる言語(ロシア語・トルコ語など)・・・1320時間
グループ4:英語と全く異なる言語(日本語・中国語・朝鮮語・アラビア語の4言語)・・・2400~2760時間

参照元:Foreign Service Institute「外国語の研修成果と学習時間に関する資料(1973年)」

要するに


「アメリカ国務省で働く超優秀なアメリカ人」
「ドイツ語を日常生活レベル程度に習得する」には
「480時間」しかかからないが、

「日本語」の場合は、少なくとも
「およそ6倍の2400時間」かかってしまう、


ということです。


この時点で、日本人が抱えるハンデがどれだけ大きいかということが分かるかと思います。


一方で、日本の通常の学校教育では、小中高大学の間で1000時間にも達しません。

もし、アメリカ人が日本語を学ぶのと同様に、日本人が英語を学ぶことも大変だということが言えるのであれば、小中高大学での授業以外に、単純計算で1500時間ほどの英語学習を行わなくてはならない計算です。

日本の現行の教育制度で、この時間をどのようにして確保するのか、という問題があります。


この時間を確保するためにも、幼少期からの幼児英語教育が大事となります。



 

2-4. イマージョン教育の効果性

子どもには子どもの得意な英語学習法があります。大人のように理屈や理論に基づいたものではなく、もっと直感的に学びます。


それは、周りの「真似をする」こと。大人の話す英語を見よう見まねで話し、大人には信じられないようなスピードでどんどん吸収していきます。

ですので、子どもにとっての一番の英語習得法は、とにかくたくさんの英語を聞かせて、コミュニケーションをすること。


そういう英語環境におくために、「イマージョン教育」がとても効果的です。

immersion

  1. ~ (in sth) the act of putting sb/sth into a liquid so that they or it are completely covered; the state of being completely covered by a liquid
  2. ~ (in sth) the state of being completely involved in sth

Oxford Advanced Learner's Dictionary

「イマージョン(immersion)」「浸す[浸された]こと[状態]」のことですので、「イマージョン英語教育」というと一般的には、ネイティブやバイリンガル英語講師が、教育を受ける側が日本語(母国語)に頼ることなく、英語のみでコミュニケーションを取る教育方法を指します。


幼少期においては、英語にたくさん触れさせるだけでも大きな効果があります。

一般の家庭では、英語での双方向(インタラクティブ)なやり取りが難しく、教材を用いたインプットのみの英語学習になりがちですが、プリスクール等での、ネイティブ先生やバイリンガルの先生が集まる英語環境での「イマージョン教育」では、子どもからの英語でのリアクションも得ながら、英語を身につけることができます。



 

2-5. 英語という言語の話者にもたらす性質

英語と日本語には多くの違いがあることはすでにお伝えしましたが、さらには、英語は日本語の敬語にあたるようなものが日常的には使われず、感情表現や、自分の意志表現をストレートに伝えるといったところも日本語と違います。そういった点は、単純に日本人と英語ネイティブの人の性格の違いというより、日本語話者と英語話者の違いという部分が大きく、日本人でも英語を話す時は英語話者としての性質・性格を持つケースが多いです。


オーバーな表現や、ストレートな意見や感情表現、日本語ではあまり言わないジョークも多くなったりなど、日本人が持っていない部分を自然と行うことができ、両方の言語を学ぶと、自然と両方の性質を自然と身に付けていきます。年上の人と気さくに話し、肩を組んだりするなんてことは、日本語で話している関係では起こりませんが、英語だと、自然とそういうことができるのです。



 

2-6. 多様性への寛容力

人が他人に対して抱く偏見差別というものは、意識してするものだけでなく、無意識の内にしているものが大変多いです。そういった潜在的な感覚というのは、幼少の頃の経験などに左右される部分も大きく、この時期の教育は非常に大切です。


日本という国は、昔より、「外国」引いては「世界」というものに接する機会が少なく、意識して行動することがなければ、ただ狭い常識の中で、狭い視野を持ったまま生きることとなります。

そういった環境が偏見や差別の温床となっていることは否定できません。


意識や感覚が凝り固まってしまう前に、英語という言語を通してそのバックグラウンドを感じ、学び、理解することによって、多様性への寛容力を持つようになります。

そして、外国人に対する偏見や差別、恐れといった意識が起こりにくくなります。


詳しくは、当園のホームページもご覧ください。

【参考記事】異文化・日本文化学習


 

3. 早期英語教育のデメリット

ここまでは、早期英語教育(幼児英語教育)のメリットについて見てきましたが、一方で、考えられるデメリットとしては以下のようなものがあります。

メリットとデメリットを理解した上で、幼児英語教育について考えていきましょう。



 

3-1. 母国語(日本語)での論理的思考能力が未発達 ~セミリンガル(ダブルリミテッド)~

早期英語教育に対しての反対意見として一番多いのがこちらです。


市川力氏の著書「英語を子どもに教えるな」にはこう書いてあります。

圧倒的に英語の影響を強く受ける環境下で子どもを育てていく場合、母語である日本語の「二次的ことば」をきちんと伸ばしていくことが、何よりも重要であるといえる。

(中略)

母語も第二言語も「日常会話言語」レベルに止まり、「教科理解言語」の運用に問題がある状態を「セミリンガル」と呼ぶことがある。

「英語を子どもに教えるな」市川力

言語というのは、論理的に思考する上での大切な基盤ともなるため、2つの言語が共に未熟だと、せっかく2か国語でコミュニケーションが取れても、今後の人生において、論理的思考力が未発達のままとなります。これは、無計画にただ単に英語学習の時間を増やしたり、子どもに混乱を招くような英語への触れ方、日本語学習を疎かにするなどして起こりうる問題です。


バイリンガルの定義としてはやはり、第2言語も母国語と同じ水準で扱うことができ、肝心の母国語も周りの人と同等水準以上に扱えて初めてバイリンガルと呼べると思います。


バイリンガルを目指した結果、セミリンガル(ダブルリミテッド)が生まれた、ということは無いように気をつけましょう。この件については後述致します。



 

3-2. 日本人としてのアイデンティティを失う

これは、デメリットと呼ぶかどうかは人それぞれです。


日本人であるのに、日本の文化・習慣・慣習を大事にしない理解できない、というのであれば問題ですが、日本の文化・慣習等も理解、尊重し、その上で、自分らしいアイデンティティが育てば、問題はありません。国境の無い、イチ世界人としての感覚を持つことは、特に否定されるべきものではないでしょう。


ちなみに私が海外で住んでいた時は、日本との違いを強く感じ、逆に日本人としてのアイデンティティを強く持つきっかけとなりました。



 

3-3. 日本人としての常識を持ち合わせない

インターナショナルスクール、プリスクール等、英語だけの環境で育った子どもが、一般の公立小学校や中学校に入学した際に、日本の習慣や慣習、そして常識が理解できず、浮いた存在となってしまうことは、しばしばあります。中にはイジメに繋がるものもあります。


この点では、インターナショナルスクール、プリスクール等での日本文化学習や、普段の家庭でのサポートが重要となります。



 

3-4. 子どもへの英語学習の強要

親が子どもにどうなってほしいか、というその想いだけで、結果的に子ども自身が望まない環境に置かれてしまう、ということも懸念点としてはあります。


そもそもとして、子どもにはより良い経験をさせてあげられるよう親が導いて上げたり、機会を与えてあげたりというサポートも大事ですので、新しい環境に子どもを置くことはとても良いことですが、その際に、強要となって子ども自身が負担に感じないような工夫が必要となります。そういった意味で、プリスクール等の園選びとしては、設定したカリキュラムを厳格に行うだけの園では、この点において問題がある可能性があります。実際の園を見て、保育・教育スタッフを見ることが必要です。


英語を嫌いになってしまったら元も子もありません。小さなお子さまに過度なプレッシャーや負担を与えないことが大事です。


 

4. 問題点の解決方法

4-1. 日本語教育と日本文化学習 ~セミリンガル(ダブルリミテッド)の問題に対して~

著書「英語を子どもに教えるな」の著者市川力氏は、アメリカへ海外転勤してきた日本人家族の子どもを対象に、アメリカで「塾」を開校し多くの子どもを見た経験として、セミリンガル(ダブルリミテッド)対策に関して以下のように語っています。

セミリンガル状態には陥らず、順調に英語と日本語とを習得していった子もいる。(中略)健一郎君(仮名)は、五歳のとき、アメリカにやってきて、小学校五年生の時に、日本へ帰国した。(中略)州全体の子どもの学力到達レベルを測定するテストがあった。その結果は、読み取り能力も作文能力も、英語を母語とするアメリカ人の子どもと比べても高いレベルにあると判定された。

(中略)

(一方で日本語能力は)漢字の書き取りには難があったものの、それ以外は、日本で必死になって受験勉強している子どもたちと互角の力を身につけていた。

(中略)

健一郎君のお母さんは、子どもをバイリンガルに育てるために周到な配慮をした。(中略)子どもにとって(英語が)日常の基本言語になっていく。「(日本語の)学習量」ではまったくかなわない状況の中で、「家庭教育」の「質」を工夫し、効果的に日本語学習を行った。

(中略)

英語と日本語とを両方学ばせるのは負担になるという発想に盲点がある。日本語の学習を、机に座らせてドリルや問題集をやることだという固定観念でしかとらえられないから、「かわいそう」ということになってしまうのだ。
健一郎君のお母さんは、「日本語のお勉強をしているんだ」という意識を子どもに抱かせないように、「(アメリカの)現地校で疲れた頭をリフレッシュする時間」となる工夫をした。それが「本の読み聞かせ」だった。
学校から戻ってきておやつを食べながら、あるいは夕食後のひとときに、一日最低一冊、子どもが読んでほしいとせがむ時は何冊でも読み聞かせた。子どもが気に入った話であれば、同じ本を何度でも読んで聞かせた。読み終わったら本のことについて、思うままに語り合った。

(中略)

このようにして、健一郎君が「日本語」を学びたがるように、楽しく「読み聞かせ」をすることを一日も休むことなく実行し続けた。

「英語を子どもに教えるな」市川力

家庭での日本語学習についてでした。たとえ、日本でインターナショナルスクールに通い、英語で生活の時間が多かったとしても、日本に住んで、日本人の家族と暮らしている以上は、日本語での時間も多くなりますすので、あまり気にする必要はないかもしれません。ただ、少なくとも上記のような点を理解しておき、補助的な学習に役立てて頂ければと思います。


英語を学習すると、日本語と英語の違いに対して敏感になり、日本語をより意識するようになります。そのため、英語を勉強することにより日本語力が落ちるというのは、早計ではないでしょうか。

英語を勉強することにより、日本語に対してのアプローチ、そして多言語学習におけるアプローチも代わり、相乗効果も期待できます。

子どもをバイリンガルに育てることに成功した親が必ず強調することは、親が子どもに対して使う言語を一つに定めることである。アメリカでは、日本語を使う機会は、家庭に限定されるわけだから、親は徹底して日本語で子どもに話しかけるべきである。英会話の練習台として、子どもと英語で話す親が見受けられたが、親の不完全な英語は、子どもに悪影響を及ぼすだけである。

(中略)

彼(健一郎君)が、英語を使った時は、「えっ?何て言ったの?お母さんわからない」ととぼけて、日本語では何というかを考えさせるように仕向けた。

「英語を子どもに教えるな」市川力

英語のバックグラウンドが無い親が子どもに対して不完全な英語を話すことは、長い目で見れば返って逆効果となる可能性もありますので、慎重に考える必要があります。



 

4-2. 日本式の教育 ~日本人という意識の喪失の問題に対して~

外国(例えばアメリカ式)の自主性・主体性・個人主義といった考えに基づいた英語学習は、子どもにとってもとても良い影響がありますが、一方で、日本人らしさの良い点も非常に多くあります。

日本人は協調性を重視し、目立つことを嫌がりますので、日本のように規律正しくルールを守ることにより失われる個性もあれば、周りを思いやり協調性を持って動く素晴らしさもあります。


これらは、両立不可能なことでしょうか?


答えは「ノー」です。


両方を理解し、両方の良い部分を自分の意識・行動に取り入れていけば、素晴らしいリーダーシップを発揮しながら個人への思いやりも併せ持ち、素晴らしいチームを作り上げられる理想の人間となるでしょう。


日本人としての良さ、日本的教育の良い点・悪い点を共に理解し、与えられる教育は、子どもにとって明るい未来を切り拓いてくれる基礎となります。



 

4-3. 子どもの語学は退屈な座学であるべきでない ~英語学習強要の問題に対して~

幼児英語教育においては、教科書やワークブックに向かう座学が中心で行うよりも、子どもたちが楽しく自然と英語を習得できるようにするべきです。


例えばアメリカの家庭で生まれたアメリカ人の赤ちゃんは、家族との生活において自然と英語に囲まれて色々な経験を通して自然と英語を学んでいく。それを日本の幼児英語教育でも行うことにより、子どもたちが自然と自分から英語を学びたいと思うようになります。「ネイティブ外国人とコミュニケーションをとりたい。そのために英語を話したい」という自然な流れです。


4-1で引用した著書「英語を子どもに教えるな」にはこうも書いてあります。

たとえ母語とともに外国語を学習する能力が子どもに潜在的に備わっているとしても、「動機づけ」「適切な環境」「適切な方法」のすべてがそろっていなければ、バイリンガルとして育たないという認識が抜け落ちている。

「英語を子どもに教えるな」市川力

これは逆に言えば、「動機づけ」「適切な環境」「適切な方法」を実現できるのであれば、バイリンガルが育つということが言えます。


この3点を実現する方法として、「良いプリスクールを選ぶ」というのが最短の近道です。


長いところでは、朝から夕方(延長保育含めれば夜)まで子どもは園で過ごしますので、絶対的な英語量に加え、子どもの成長を見ながらそれに応じた英語教育を受けられます。また、保育に関連付けて生活を通して楽しく学ぶため、単調な英語学習とも大きく異なるものですから、良いプリスクールに出会えれば、「動機づけ」「適切な環境」「適切な方法」について親が特別なサポートをすることなく、子どもはバイリンガルへとなっていきます。



 

5. 英語がもたらす未来

5-1. 子どもの未来を広げる

この先、日本ではさらなるグローバル化が進み、英語という点においてはそう遠くない将来にはほぼみんなが話せるようになるでしょう。

香港では、イギリスに統治されていた時代が長いため、英語を話せる人が多いですが、実は年配の世代は話せない人が多いのです。


他のアジアの国を見てみれば、マレーシアやインドネシア等で学力の高い人のほとんどの若者が英語を話します。それは、英語が話せなければ生活していく上で困ることを知っているからであり、未来がないことを分かっているからです。


日本のような先進国だっていずれはそうなります。

今はまだ必要無いかもしれませんが、ここ10年における日本での状況の変化を考えれば、子どもの20年後、30年後、40年後の世界では、英語がマストになる可能性は大きくあるでしょう。

「10~20年後に国内労働人口の49%に当たる職業について、人工知能やロボットで代替される可能性が高い」

- 2015年12月、野村総研


「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」

- 2011年、米国デューク大学 キャシー・デビットソン

このように、日本そして世界も、仕事環境は全くもって安泰ではなく、激変していくこれからの世界で、新たな世界への挑戦・対応や自主性・創造性が大事だということは上のことからもわかります。


新しい物を学ぼう・取り入れようとする姿勢、新しい物を創りだそうとする姿勢を持つための英語、好奇心を持ち新しい物を取り入れる際のツールとしての英語、あらゆる面で、英語が話せないということが大きな足かせとなります。


子どもの将来の選択肢を確保するためにも、早期英語教育を検討してあげてください。



 

5-2. 海外で働きたいと思いますか?

学校法人産業能率大学が新入社員を対象に3年に1度行っているグローバル意識調査の中の1つの質問。

ニュースなどでも取り上げられて、ご存知の方も多いのではないでしょうか。


あなたはこれから海外で働きたいと思いますか。近いものをひとつ選んでください。
 

海外で働きたいと思いますか?


「どんな国・地域でも働きたい」という新入社員が増えた一方、「働きたいとは思わない」は前回よりも5ポイントアップの58.3%です。

海外志向と国内志向の二極化が進んでいます。


言語の壁を気にすることなく、異質なもの(外国・外国人)という認識や偏見・差別を持たず、海外も含めた広い視野を持った人が増えてほしいです。



 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
 

語学は他の学習とは異なり、学習のタイミングが重要となりますので、幼児英語教育というものを慎重に検討しつつも、先延ばしにしてしまうと、せっかくのバイリンガルになれるチャンスを逃してしまう可能性もあります。


英語が話せることによって広がる世界というのは、単純にビジネスや旅行といった話だけでなく、人生が豊かになりますので、少しでも英語学習に興味を持つ人が増えて頂ければ幸いです。





バイリンガル幼児園コスモグローバルキッズ横浜馬車道

2016年4月開園。保育園と幼稚園の幼保一体型インターナショナル・プリスクール。

馬車道・桜木町・関内に囲まれた位置にあり、みなとみらいを始めとし、横浜市の色々な地域(中区・西区・神奈川区・保土ヶ谷区・南区・磯子区・港北区・港南区・鶴見区・戸塚区・泉区)と川崎市の方にご利用頂いており、園児の国籍(親の出身)も、アメリカ、インド、台湾、中国、ドイツ、日本、ベトナム、香港(五十音順)など様々です。

<募集>
2018年度途中入園:2~3歳児

2019年4月入園:3~4歳児

※他の年齢の空きについては、お問い合わせ下さい。
 

<見学会(平日)>
2018年12月12日(水)10:00-11:00
2018年12月19日(水)10:00-11:00
※現在は、2014年4月2日~2016年4月1日生まれのお子様を優先とさせて頂いておりますので、どうぞご了承のほどお願い申し上げます。

<入園説明会>
2018年10月20日(土) 10:00~11:30

2019年4月入園希望の方も参加可能。2019年度の「3歳児~4歳児クラス」と、2018年度途中入園の「2歳児~3歳児クラス」を募集致します。

見学会・・・平日開催。実際のレッスンをご見学いただけます。当園からの説明だけでなく、質問にも対応いたしますので、気軽にご質問下さい。
入園説明会・・・週末開催。資料や動画を元に当園の説明を行います。


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